The Room of 135

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雑文1・135との出会い

 我愛イ尓の頃…自由と言えば聞こえがいいが、いい加減な校風の学校に通う高校生。通学時間は片道1時間半。放課後は、漫研と新聞部とミステリー&SFの小説サークルetc.…さすがに、原稿を書く部を3つかけもちはきつくて、小説サークルでは1回だけ短編を書いただけだったけど…ちなみに、雨が降っても傘をささない女の子の話。

そんな日々の中で、ロボットコンポのCMに出会った。
不思議な曲調に惹かれたけれど、曲名も何も分からないままで終わる。CMも1、2度見ただけだったと思う。ただ、初めて聞いたときの印象が強烈で忘れられなくなった。

 昭和が平成になった頃…受験まっただ中。その年の桜は散り、予備校へ通う定期を利用して、初めて東京の同人誌即売会に行った(苦笑)。オリジナルの同人誌で曲のイメージストーリーになっているものがあった。その曲の歌詞に惹かれた。アルバムは「MIZ-INCO」…アーティストは「135」

 店頭ではアナログ盤がCDによって一掃されようとしていた。我が家には、まだCDはお目見えしておらず、音楽ソースを手に入れようとするとカセットテープになってしまっていた頃。
…「135」を見つけるのはCDを聞けるようになってからにしよう。

 次の年には、桜が咲いて杜の都・仙台へ引っ越し。仙台の第一印象は「ほこりっぽい」(…粉塵で)「都会」だった。目標のCDラジカセのためにバイトをしつつ、同人誌活動に力を入れはじめる(だからなかなか貯金が貯まらない(苦笑))このころやっていたのは、オリジナルとマンガのパロディだった。
 そして、たまたま読んだアニメのパロディ同人誌で「奈落へ」に出会った。
パロディといってもなかばオリジナルで太平洋戦争中の仙台が舞台の話。不可思議な歌詞に頭をひねる。さらに、今度は、どんな曲か想像もできない。繰り返しがサビ?でも、なんか違うような気もする…

 いよいよ念願のCDラジカセ購入!大学の生協で、その時出ていた「135」「MIZ-INCO」を注文購入(割引セールのため、すべて注文しなければならなかった)。その2枚には、残念ながら「奈落へ」は、入っていなかった。

 まずは「MIZ-INCO」。覚えるほどに読み返した言葉が、メロディにのって流れてきた。
 ところで、私は、ビジュアル型の思考をする…というのか、何をするにしても頭の中に映像が浮かんでくる。たとえ数学の因数分解の問題を解いていようが、英単語の暗記をしていようが……音楽の場合、クラシックにしろポップスにしろ、その曲を奏でる楽器とそれを弾く手が頭の中に映像として浮かんできていた。

  …それまでは。

 「MIZ-INCO」の1曲目は「アルメニアの古城」…広い茫漠とした風景が浮かんだ。…遙かなイメージに包まれて、曲の流れるままにイメージの旅をする。初めて…もしくは久しぶりの感覚だった。
 そして、「135」。長いイントロに続いて流れてきたメロディを聞いたとき、あのCMを思い出した。

 思い出がつながった瞬間――――――――それが始まりだった――――――

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