The Room of 135

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雑文6・「はじめて」を重ねた助走期間

シャンバラ・チンタマニの余韻に浸りつつ『雨色の街から』の発売を迎えた。

catch再放送

『雨色の街から』は、発売の時期から前年の『Catch~』のような夏っぽい曲なのかなーなどと想像していたら、だいぶ雰囲気が違っていて驚いた。シャンバラ~の印象が残っていた時期だったせいもあると思うんだけど、もちろん劇音楽だから違うのはわかっていたんだけど…なんというのか、大衆っぽくなった感じ。大衆って悪い意味ではないんだけど、Popsというのとも違う感じで、うまく言えない。のちに135を知らない友人に聴いてもらったら「これって、80年代じゃん」と言われて、それだ!となった。

『AI YAI YAI』のライブツアーのお知らせもいただいていたけれど、やはり東京・大阪・名古屋。茨城の友人を誘ってみるも、平日なので無理とのこと。私自身も一人で遠方のライブに行く勢いがなかったため、見送り…。

夏は、アメリカから送ったサンプルたちと格闘しているうちに過ぎ去っていった。
10月20日~24日に自分の研究分野と近い分野の国際学会(研究会)が大阪で行われたため、初参加、初大阪。先輩たちも参加していたけれど、行きは一人、初の夜行バスで一路大阪へ。途中、工事で2時間くらい遅れたりしたけれど、なんとかなるものだ。
集合は大阪の大学で。そのまま、兵庫県の山のなかのセミナーハウスで5日間かんづめ。最終日は大阪観光をして解散。外国の方が半数以上なので、道頓堀を歩きながらパチンコ屋を珍しがって入っていたり、客引きのおじさんにつかまって(つかまえて)いたり、いろいろ面白かった。
私はというと、ここが135の故郷の大阪かーと考えながらうろうろ。

帰りは先輩二人といっしょに大垣夜行で東京まで戻ってきた。寝台特急は乗ったことがあったけれど、夜行列車も初めて。現在のムーンライトながらは指定席制だけれど、当時は、ふつうのボックス席の車両で自由席。要するにふつうの長距離列車が夜に走っているだけ、というもの。以外と平気で眠れる。

この大阪行きの少し前に届いたFCの会報で、11月5日に東京・恵比寿で行われる『ASIA MUSIC FESTIVAL』に135が出演することを知った。幸いにも5日は土曜日で、ライブの後東京に泊まっても翌日に支障がない。そこで茨城の友人を誘ってライブに行くことにしました。泊まりまりでコンサートに行くのも初めて!とこの時期いろいろな「初めて」に遭遇していた。

会場の恵比寿ガーデンホールは、新しくできたところだったためか、チケットを購入したカウンターでも場所がわからず…「恵比寿~というんだから恵比寿にあるんだろう」くらいの考えで当日を迎えた。当日は普通列車を乗り継いで東京へ。途中で友人と合流し、ホテルへ荷物を置いて、いざ恵比寿へ!

恵比寿駅の改札を出て、近くにあった地図を見ても目的の建物とおぼしきものが見つけられない。「よくわからないけれど、駅を一周すれば、何か見つかるんじゃないか。と、とりあえず歩き出す。駅なんてちょっと歩けば一周できるものと思っていたのだけれど、なかなか線路の反対側に出られない。
実は、恵比寿ガーデンホールは、駅の東口から出れば通路をたどってそのまま着くところだったのだが、私たちは駅の西口から出てしまっていたのだった。
東口からの通路がとても長く、線路をはさんで反対側から通路を見つけた私たちは、通路を見上げながら狭い路地をたどっていくことになってしまった。しかも、帰り道に気がついたのだが、その通路から行けば動く歩道で楽々会場へ行けたのだった。

ともあれ、歩き続けていくと通路の先に新しそうな建物群が見えてきた。手前の広場にあった地図でガーデンホールを見つけ、とりあえず会場まで行ってみて一安心。開場まで時間があったので、食事をとってから再び会場へ向かった。

思っていたよりも広い会場で、F列22番の席は前の方ではあったけれど、かなりの上手(高木さん側)より。通路よりも外側の席で斜めにステージを見るような感じだった。
この日のメインは135ということで、出演アーティストの中で最後の4番目に登場した。135以外の方々は生で聴くのは初めてな方々ばかり。演奏自体はよくて、ついCDを買ってしまったりもしたのだけれど、4アーティストも出演するというのに、各アーティストの間の準備に時間がかかり、かなり間延びしてしまい、正直、途中で眠気におそわれていた。

しかし、135の出番となれば、眠気なんてふっとんでステージに集中!
久しぶり…2年半ぶりの生135!「そうだ、この音だよ~」と、すごくうれしくなった。しかし、この日、一番印象に残っているのはMCのこと(^_^;
恵比寿に3人で住んでいたことがある、といった話で、その頃よく映画を見に行ったとか。『3本立て』の映画(…3本立てというと…)だったりして…で、たしか梶原さんが「3本立て、出てきたときには4本立て」なんて言うので、びっくりするやら、可笑しいやら、うら若き乙女(??)がこのネタで笑っていいのか!?いや、笑っていましたけれど(^^;
MCが長いという話は聞いていたけれど、こんなネタを話すとは。

さらに、この日の最後に出演者全員と客席にも歌詞が配られていて、みんなで『花』を歌ったのだが、司会者の方を差し置いて梶原さんが仕切る仕切る。しかも、他の出演者さんをまきこんでしゃべるしゃべる。司会者の方がムッとしているようにみえたのは私だけ?(いや、あれは絶対ムッとしていたby同行していた友人)

後日、この友人がガーデンシアターの付近に出かけたときに梶原さんに遭遇したらしい。
友人が歩いて行く方向から、梶原さんが歩いてきたのに気づいたとか。「うらやましいー!」と言ったら、「(梶原さんが)前の方を見たまますごい勢いでまっすぐ歩いてくるから、思わずよけた」なんとなく想像すると…それはよけるかも…。
それにしても姿を見られただけでもうらやましい。

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