The Room of 135

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雑文13・笑えるバンド?

135 579LIVE-May-横浜公演

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579LIVE・通しチケット

579LIVEは、その名のとおり5、7、9月に大阪・名古屋・横浜・東京で行われました。FCの優先予約では、同じ会場のライブを5、7、9月の3回分申し込むと「通し券」という名のPASSのようなものがついてきました。その「通し券」がチケットの代わりになるのかと思ったら、チケットは別にあった。…ちょっと妙な感じ。
比較的時間を自由に使える学生という立場を利用して、横浜・東京公演を通し券で申し込みました。

横浜の公演日は5月28日の日曜日。日曜のためか開演時間が早く、茨城の友人も日帰りできそうということで、初めて3人そろって135のライブに行くことにしました。さらに、川崎に住んでいた友人K君も誘いました。
東京以外の3カ所は自由席。例によって(?!)何時頃行こうか悩む…。日曜だし、会場周辺はショッピングセンターだから時間が余っても暇を持て余すことはなさそうなので「早く行くに越したことはあるまい」と、茨城の友人は始発で、私は夜行バスで横浜へ向かうことにしました。 なにしろ、この3人が3人とも方向音痴なので、会場にたどり着くまでどれほど時間がかかるか分からない(私もこの辺りから自覚がでてきた)。ちなみに、K君とは夕方会場近くで合流することにしていました。
当日朝、上野で友人2人と合流。JRで横浜へ向かい、石川町駅で下車。多少とまどいつつも、バス停を見つけてほっと一安心。しかし、日曜朝のことで、目的地に行くバス路線を訊ねる相手もおらず、とりあえず来たバスに乗り込んでみました。やはり、バスの中にもほとんど人はいない……のに、その中に記憶にある顔が!!

助かった〜!

福島のイベントライブで会った135ファンの方でした。
お互いに驚きの再会。おかげで8時半頃に会場のあるショッピングビルの入り口へ着くことができました。既に135ファンとおぼしき方がいらして、その後、ショッピングビルの開店を待つ間にも数人のファンが到着します。開店後はライブ会場の前に移動して並びました。…が、どうも整理券などが出る様子はない…。友人2人は、ショッピングをするということで列を離れ、私一人列に残りました。一人といっても、周りはみんな135ファン。長時間一緒に並んでいるという一体感もあって!? 135の話に花が咲き、写真を見せあったり、自作のカードやペーパーをいただいたりしているあいだにあっという間に時間がたっていました。

午後になり開場時間が近づくにつれて、列がどんどん延びていきます。夕方、K君と合流。茨城の友人2人のうち1人は、一度、彼と会ったことがあるきりのほとんど初対面だったので、それぞれの紹介をしたり、私自身も久しぶりに会う相手だったので、あれこれ話しているうちに開場時間になっていました。
会場のマイカルシアター本牧は、1階が横20、縦10ほどの席で後ろ3分の2くらいが階段状になっており、2階にも左右の壁に沿って2列、後ろに5列くらい席がありました。ちょっと明治時代の劇場をほうふつさせるような内装。(でも椅子はパイプ椅子(^^;))
朝から並んだ甲斐あって(?!)1列目の中央寄りの席をGet。友人たち3人は、6、7列目くらいに座っていました。友人の分も席を取ることはできたと思うんだけど、それでは、長時間並んでいた方たちに申し訳なくて…友人達に断って別々に座ることにしました。(自分が後ろに行けば良かったんでしょうが…初めて1列目で見られるチャンスを逃したくなかった(__;))

579LIVE5月衣装

ライブは、ほとんどのアルバムから少しずついろんな曲をいろんなふうに歌って…楽しいこと、なんでもやってみよう!という感じを受けました。曲も、今まで出したアルバム全部から少しずつ。(あ、天舞とmomentからはないや)しかも、最前列は朝から、ファンばかりでかたまって待ち続けていた人たちですから、既にテンションがあがっています。一曲目の“砂上の伝説”から立ち上がってのる、のる。(だった…と思う)
その辺については、あとからちょっと反省(?)。

“ONCE BELONG”は、ギターの弾きあいが素晴らしく印象的で、ライブだけで終わってしまうのがもったいなかった!のちにこのバージョンの発展系と思われるものがライブCDに収録されました。
「ホントに同じ曲?!」と言いたくなったほど驚いた。この驚きは嬉しい驚き。
もともとは、けっこうリズムのきいた曲なのだけれど、もっと静かに、荘厳な感じ…と言ったらいいのかしら。曲の長さも倍(以上?)になって、間奏の部分に、梶原さんのギターのソロがはいる。はじめはゆっくりと。徐々に速くなっていき、それとともに本田さんのギターと高木さんのマンドリンが入る。…のだけど、その奏法がそれぞれの楽器の腹をたたくというもので、楽器がつぶやいている、ような感じでした。そのつぶやきも徐々に大きくなって、一種荒々しさを感じる、そんなところで、またソロに…。

“泣いてみればいい”では、一緒に並んでいた人たちで「本田さんの♪knock knockに合わせてノックの振りをしてみようか?!」なんて話していたら、きちんと打ち合わせしていたわけじゃないのに、みんなでノックしていて楽しくて可笑しかった。しかも、本田さんのノックは、歌詞の合間に軽く…なのに、客席のノックは歌詞のタイミングで肘から「ガシガシ」ってノック。「こら〜開けろ〜!」って感じだったとか(笑)。

MCより

長ーいMCも健在です。
「5月は良い季節だね」「でも、ちょっと間違えると嫌いになりそう」 何で?と思ったら、ライブ当日の朝、駅に向かう際にジャケットを脱いで、財布を後ろポケットに入れたという梶原さん。駅で券売機の前に並んでいたら財布がポケットから抜けなくなって、遅刻しそうになったとか。
……季節と関係…なくはないけど……
そこから派生しての梶原さんがオカマっぽく見られる、という話。高木さんが言い出したのだけれど、いわゆる女性っぽいオカマさんじゃなく、「頭がはげ上がっていて、身体はがっしりしたタイプの『一見そう見えないけど、そういう人』に見られるんじゃないか」と。ちょっと、前半部分はまずいんじゃないの(^^;)と思ったら案の定引っかかった。
いろいろ横道に入りながら話は、自分では分からない自分の存在、に落ち着きました。

“ものまね我愛イ尓”には、リアレンジの話から入ったのだったか。最初、アルフィーのものまねをして、本田さんはものまねが上手い、上手くて面白い。梶原さんは上手くないし面白くもない。高木さんは上手くないのに面白いネタがひとつある。とは、梶原さんの弁。
そして曲(のなかのものまね)は、桑田佳祐(by本田さん)から始まり、所ジョージ(by本田さん)、谷村新司(by梶原さん)、芦屋雁之助(by本田さん)、前川清(by梶原さん)、タコ八郎(by高木さん)、最後は3人でアルフィーのものまねで。もう、笑わせていただきました。「LDで出して!」という声も。
楽しかったけど、笑ったけど、あとから「これでいいのか!?」な気持ちにもなったり。

アンコール

その後は流行りの曲として“WOW WOW TONIGHT”。あの早口言葉のようなところは一生懸命な感じ。終わったときに梶原さんは息を切らしていたので、このあと大丈夫?と心配になってしまった。

「やっぱり、分相応に135は135らしい曲」と“flowin'〜”に落ち着きました。
そのあとは、今後の音楽についてのことなど話して、“光に向かって”からは一気に盛り上がりへ。

アンコールは、“Will〜”。この曲はファンが歌ってくれるようになってきていて、だからアンコールにしたとか。そういえば、確かに12月のコンサートのときに「覚えてこいよ!」と言われたっけ。梶原さんが言うまで忘れていた。
この時、最前列の前にマイクが置かれました。目の前にマイクを置かれてしまった男性の方がちょっと困ったような感じで。マイクの高さが女性には高いのだけれど、その方にはちょうどよいくらいだったし…ライブ後、「緊張してよう歌えんかった」と言ってました。
こっちは、そんな遠慮もなく歌いまくりの踊りまくり♪ただしメインボーカルとコーラスのチャンポン(^_^;)
マイクが置かれたせいもあって(それでなくても最前列だし)客席からの歌声が聞こえて感動してしまった。
そして、ラストの締めは恒例(?)のジャンプ!梶原さんが客席の方を見ながら腰をかがめて、「跳ぶよ」と表情であらわして「ジャンプ、ジャンプ」と裏声でつぶやいていたのがかわいかった。(あれ、後ろの方にも聞こえていたんだろうか)しかし、視線は高木さん〜(;^_^A)しかも、梶原さんの真ん前で(__;)だって、高木さんが、大きく足を開いてジャンプの体勢を作ったのが格好良かったんだもの。(←ベースを弾きながらなので、そういう体勢になる?)あまりオーバーアクションしない(と思っていた)し(^_^;)

MCより

確かに楽しかったのだけれど、この日の難点は、とくに照明のまずさ。高木さんのタコ八郎は、暗転からのスポットライトで「タコで〜す」のはずが、完全にライトが遅れて高木さん困ってらした。一発芸はタイミングが大事だというのに。ここまで顕著じゃなくても、あれ?と思うことが何回かあった。
あと、ちょっと反省は、後日、後ろの席にいた友人から聞いたところによると、最前列と2列目少しだけがあ、妙にキレていたとか。反省とは、ちょっと違うのかもしれないけれど、考えることがあると思う。これは、東京との比較もあるので、のちほど…

後日というのは、ライブが終わって友人たちを探すと……いない。もともと、その晩は私は東京のカプセルホテルに泊まり、茨城の友人2人は終電で帰ることになっていたのですが。どこへ行った〜?? 結局、そのときはふたたび巡り会うことはなく、後日、どうしたのか訊いたら、ライブが終わったときに時計を見て「今すぐ帰れば、終電の1本前で帰れる!」とK君を案内人にして速攻で駅へ向かったとか。終電とその前の電車のあいだが1時間近くあるから、そうかな〜とは思ったけど、3人で行っちゃうなんて(苦笑)。向こうも、私はおしゃべりをしているだろうから、大丈夫って思ったって。はい。そのとおり(笑)。これも一種の以心伝心か(笑)。
また、その後K君からきたメールには「135って面白い。笑えるバンドだったんだな」って。楽しんでくれたのは嬉しいけれど、笑えるって…笑えるよなぁ…。

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